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ミイダスの評判は? 3つの注意点

今の会社で働き続ける未来が想像できず、かといって転職活動をするには忙しい。そんなとき、自分がもっと輝ける環境を提案してくれるサービスがあったら便利ですよね。

そんな方にぴったりなのが、自分の市場価値がわかるという転職サイト「ミイダス」。

ミイダスは経歴やスキルを入力するだけで、あなたの市場価値を測ることができる画期的な転職サービスです。

しかしながら、実際に利用してみると、いくつか注意すべき点が見えてきました。

特徴①:企業からスカウトが来るから、受け身でもOK

ミイダスは、自分のプロフィールを見た企業からスカウトをもらえるシステムを採用しています。

オファーがきた時点で書類選考を通過した扱いとなるので、転職活動の時間も短縮できます。

自分から求人案件を探したり連絡したりする時間がない方や、とりあえず情報を集めていい企業が見つかったら転職を考えたい方にも利用しやすいでしょう。

オファーは登録時点で多く来るはずですから、自分の市場価値に不安を持っている方の自信にもつながると思います。

また、自身のキャリアやパーソナリティーに関する診断も受けておくと、より精度の高いオファーにつながります。

それぞれ15分〜25分ほどかかりますが、受けておいたほうがいいでしょう。

【代表的な利用者の評判】
宮崎県/30歳/男性/年収500〜599万円:
求人数はそれなりにあるので探すのには便利だと思いました。また最初の登録が少し面倒ですがちゃんと自分のプロフィールを登録することで自分に合った求人をお勧めしてくれるのが良かったです。

埼玉県/29歳/女性/年収200〜299万円:
プレミアムオファーが企業側からくるので、自分からアクションを起こさなくても良いです。

特徴②:気になる企業をフォローして志望度を伝えられる

SNSのように使える点も特徴です。気になる企業をフォローすることで、企業に志望度の高さが伝わり、面談確約オファーがもらえる可能性が上がります

職務経歴書を記入するとスキルや意志が伝わりやすくなり、企業から注目されるきっかけとなります。ぜひ書いておきましょう。

自分に興味を持っている企業のお知らせはメールで届くので、情報収集に時間を割かなくていい点も魅力です。
【代表的な利用者の評判】
青森県/28歳/男性/年収400〜499万円:
定期的にフォローされた企業の情報がメールが送られてきて参考になるところがいいと思います。

特徴③:自分の適正年収が分かり、キャリアアップを狙える

ミイダスに登録する際に入力した経歴をもとに、同じような経歴を持った方の平均年収が算出されます

それと比較することでいまの年収が適正なのかわかるので、次に転職する企業のイメージや、今後の年収の見通しも立てやすくなると思います。

ハイクラス向けの求人案件に手が届かないと思っていた方も、市場価値がわかることで希望が持てるようになるはずです。

【代表的な利用者の評判】
福岡県/24歳/女性/年収300〜399万円:
自分の適正年収がおおまかにわかり、さらにハイキャリアアップが望める有望な企業が多く掲載されています。

転職サイトと転職エージェントの併用で“理想の転職”が近づく

一方で転職エージェントは、無料でアドバイザーがキャリアの相談に乗ってくれるサービスです。

相性のいい求人案件を提案してくれるのに加えて、過去の実績などをもとに選考のサポートもしてくれます。

転職は慣れていないと自分一人で進めるのは難しいので、合わせて使うといいでしょう。

転職エージェントもいろいろあると思うんですが、転職サイトと転職エージェントを併用する場合、どのように選ぶといいんでしょう?

総合型の転職サイトと転職エージェントにはそれぞれ必ず1〜2個登録し、さらに転職先の希望が明確であればそこに特化したものも2〜3個、合計で3〜6個ぐらいは登録するといいでしょう。

転職先の検討段階ではできるだけ視野を広げたほうがいいので、抱えている求人案件が違う複数のサービスに登録すると、理想の転職が近くなるはずです。

まずは複数のものに登録して、担当者との相性などを基準に厳選しましょう。

1. ミイダスとは?ミイダスでできる2つのこと

ミイダスとは、『doda』を手がけるパーソルキャリアと同グループのミイダス株式会社が提供する転職サービスです。

一般的な転職サイトと異なり、以下のような独自の機能を搭載しています。

ミイダスでできること

  1. 自分の市場価値がわかる
  2. 企業からのオファーを受け取ることができる

 

ミイダスを使ってできることを、まずはそれぞれ確認していきましょう。

1-1. 自分の市場価値がわかる

ミイダスは、表示される質問に回答するだけで、自分の市場価値を把握することができます。

ここでいう市場価値とは、あなたのスキルや経験、能力が転職市場でどのように評価されるのかを示す指標です。

具体的には、想定オファー年収という形で表されます。

参考:ミイダスで入力する主な情報

ミイダスでは下記の内容をタップしながら答えていくだけで想定オファー年収が算出されます。

  • プロフィール:性別/生年月日/第一言語/都道府県/最終学歴/離職経験の有無/経験者数など
  • 直近の職歴:在職中かどうか/入社年月/会社情報/雇用形態/役職/年収など
  • 語学・資格:英語力・Excelスキル・その他資格など

ポイント:市場価値を知る機会は滅多にない

普段仕事をしていく中で、自身の市場価値を知る機会というのは、滅多にないものです。

特に転職経験の少ない人にとっては、自らの経験やスキルが転職市場でどのように評価されるのか、見当がつかないという方も多いでしょう。

ミイダスは、1~2分程度質問に答えるだけで、手軽に想定年収を知ることができます。

自身の市場価値を知る良い機会となるでしょう。

1-2. 企業からのオファーを受け取ることができる

ミイダスは、入力した情報に基づいて、企業からのオファーを受けることができます。

オファーとは一般的な転職サイトと反対に、企業側からあなたへアプローチ(スカウト)が来るというものです。

さらにこのオファーは「面接確約済み」であるというのも魅力的です。

書類選考の過程を飛ばして、さっそく企業との面接から始めることができます。

ポイント:今すぐ転職するつもりがなくても、使う価値がある

ミイダスは、入力した情報に基づいて企業からのスカウトを受けることができます。

自ら求人を探す必要はありません。待っているだけで、応募可能な企業の情報を得ることができるのです。

そのため、「今すぐ転職するつもりはない」という方でも、登録するだけで「こんな企業からオファーをもらうことができるのか」と自らの可能性に気づくこともあるでしょう。

転職意欲がそれほどないという方でも、使ってみる価値のあるサービスです。

補足:ミイダスの仕組み

ミイダスのサービス形態は、「ダイレクト・リクルーティング型サービス」に分類されます。

これは企業が直接求職者にアプローチするというものです。

ダイレクト・リクルーティング型サービスを使って人材を探している企業は、以下のような特徴があります。

  • 積極的な採用活動を行っている
  • より優秀な人材を求めている

したがって、あなたの経歴やキャリアが魅力的なものであれば、受け身の状態でも転職活動を進めることが可能となるのです。

他の転職サービスとの比較
サービス形態 特徴 メリット デメリット
ダイレクトリクルーティング型転職サイト 情報を登録することで、企業からのオファーを受けることができる
  • 企業からのスカウトを受けられる
  • 高年収の求人を見つけやすい
  • 受け身になりやすい
  • 自分の希望に合わない求人が多く送られてきて煩わしい
転職エージェント 担当のアドバイザーと二人三脚で転職活動を進めていく
  • 転職のプロからのアドバイスを受けられる
  • キャリア相談も可能
  • 面接や履歴書添削など、サポート体制が充実している
  • 転職がうまくいくかどうかは、担当者との相性次第
転職サイト 求人を自ら検索して探し、応募する
  • 自分のペースで転職活動を進められる
  • 情報を見つけづらい
  • アドバイスを得られないので、すべて自分で判断しなければならない

ここまではミイダスの基礎知識について紹介しました。

とはいえ、ミイダスは利点ばかりではありません。

利用にはいくつか注意点がありますので、次の章から詳しく解説していきます。

2. ミイダスを利用する際に知っておきたい注意点

ミイダスは、簡単に市場価値が分かるという魅力的なサービスです。

しかしながら、実際に利用してみるなかで、以下ような3つの注意点があることが分かりました。

  1. 想定オファー年収が正確ではない
  2. オファー求人の「質」が低い
  3. 転職活動を1人で行うことになるので大変

では順に紹介していきます。

2-1. 想定オファー年収が正確ではない

ミイダスの魅力は、自身の市場価値を「想定オファー年収」という形知ることができるという点です。

しかしこの市場価値はあまり正確ではなく、それほどあてにならないというのが現状です。

まずは実際に利用してみた結果を元に、解説していきます。

  1. 想定オファーの年収でオファーはほとんど来ない
  2. 想定オファー年収はあてにならない
  3. 想定オファー年収の算出方法が不透明

(1). 想定オファーの年収でオファーはほとんど来ない

「想定オファー年収」の額でオファーがくることは、ほとんどないと考えておくべきでしょう。

実際に私が登録したところ、「想定オファー年収841万円」でした。

 

しかし、実際のオファーを見ると、840万円には程遠い求人ばかり紹介されていることがわかります。

 

想定オファー年収を大幅に下回る求人ばかりで、はじめに表示された840万円に達する求人はまったくありません。

高年収の求人もいくつかはありましたが、

  • 不動産営業など、「売れる人は稼げる」成果主義の会社
  • 200~1000万円などあまりに想定年収の差が大きすぎる案件

といったものばかりで、とても現実的とは言えそうにありませんでした。

実際にユーザーからも、診断結果を信用できないという声が上がっています。

なんだか怪しい、話がうますぎて信用できない
ミイダスって転職サイトに過去の実績を入力していったら、類似ユーザーの年収実績が今の倍額って出たけど、話がうますぎてこのサイトが信用できない。

 

(2). 想定オファー年収はあてにならない

想定オファー年収の正確さを確認するために、私とは違った職業の友人たち(全員大学卒業後、都内で働く28歳)に依頼し、ミイダスに登録してもらいました。

すると、全員以下の想定オファー年収が表示されました

職業 現年収 想定オファー 仕事内容
A 銀行員 660
万円
845
万円
メガバンク勤務
B エンジニア 470
万円
855
万円
アプリ開発に携わるエンジニア
C テレアポ 450
万円
842
万円
電話で提案営業

ただし現実的に考えて、よほどの大企業か外資系企業でない限り、20代後半で年収が800万円を超えるというのは、ほぼありえないでしょう。

想定オファー年収はほとんどあてにならないと考えておくべきです。

似通った学歴や社会人キャリアを持つ人であれば、同じような年収が算出される仕組みであることが推測されます。

(3). 想定オファー年収の算出方法が不透明

想定オファー年収の算出方法は明確になっておらず、何を基準にどのような計算方法で導き出されているのかは不透明です。

事実、回答の内容を数か所変更してみるだけで、大幅に想定オファー年収が変動しました。

 

例えば、「性別」「生年月日」「使う言語」の後に「お住まいの都道府県」が出てきます。

ここで「東京」を選ぶか「埼玉」を選ぶかだけで年収に100万円近い差が生じました。

 

このように、想定オファー年収が、あなた自身の市場価値を正確に反映しているとは言い難いと考えざるを得ません。

算出方法がわからない
ミイダスの市場価値の算出ロジックってどういうのなんだろう。
明らかに今の会社より高い年収が出てるけど。。

以上のことから、想定オファー年収は参考程度に考えるようにしましょう。

2-2. オファー求人の「質」が低い

ミイダスで届くオファー求人は、想定オファー年収を下回るものがほとんどでした。

これに加えて、求人の質に関しても、以下のような注意点があります。

  • 明らかにミスマッチなオファーがある
  • オファーへの応募期限がない
  • 同じ企業がいくつもオファーを出してくる

(1). 明らかにミスマッチなオファーがある

ミイダスでは登録している志望業界以外からのオファーが多数送られてくることがあります。

実際に、IT業界の職種への転職希望と登録しているのにも関わらず、美容業界の企業からの面接確約オファーが届くケースなどもあるようです。

的外れのオファーが来る
評価:★★☆☆☆2
オファーはきますが、自分の市場価値とは程遠いものがほとんどでした。明らかにミスマッチのオファーもあり、疑問に思うことも多数ありました。また、他の転職サービスでは担当者がついてくれて、いろいろと相談できたりしましたが、ミイダスでは自分でやらなければならないことが多く大変でした。

出典:アンケート

オファーがミスマッチなので無視することにした
ミイダスはオファーがとんちんかんなのばっかりなので無視することにした。せめて希望にあった求人のオファーだけ出さんかい!。

 

誰にでも無作為に送っているのではないかと考えられるオファーが届くことも少なくないようです。

(2). オファーへの応募期限がない

ミイダスのオファーには、応募期限がありません。

 

「届くオファーはあなたの資産になる」とアピールされていますが、これは良い面ばかりではありません。

というのも、条件の良い求人はたいていの場合、募集を出すとすぐに人材が集まってくるものです。

言い換えると、期限が決められておらずいつまでも応募可能な求人は、人手不足が常態化している求人であると考えられるでしょう。

  • 人材が定着しづらい職場
  • 過酷な労働環境

など、いわゆるブラックな職場であることも想定されます。

(3). 同じ企業がいくつもオファーを出してくる

ミイダスでは、同じ会社が重複してオファーを送ってくるケースも散見されます。

事実、私が情報を登録したのち、5件のオファーが届きましたが、そのうち4件はすべて同じ会社からのオファー求人でした。

 

このように、たくさんのオファーが来るものの、同じ企業からのものばかりで、応募できるような求人が全くない、という事態も考えられるでしょう。

以上のことから、ミイダスで紹介される求人は質が低い(マッチングの正確さに欠ける)ものが多いため、あまり期待しすぎない方がよいと言えるでしょう。

かなり前にミイダスに登録してたから久しぶりにアプリ開いたら、こちらの希望勤務地とか業種無視したオファーの多いこと多いこと。とりあえず数撃っておいたらええわという気持ちが透け透けで萎えるわ。お互い時間の無駄。。

 

2-3. 転職活動を1人で行うことになるので大変

ミイダスは「登録が簡単」「面接確約」など、手軽な側面が強調されています。

しかし、いざ転職活動を始めるとなると、転職活動のすべての工程を一人で行わなければならないため、むしろ負担が大きくなることも考えられます。

手間が増えて、遠回りになったり間違った方向に進んだりする可能性も否定できません

ポイント:ミイダスは転職サイトの一種

そもそも転職サービスは大きく、以下の2種類に分けられます。

  • 担当者のサポートがある(転職エージェント)
  • 情報収集からすべて自分ひとりで行う(転職サイト)

ミイダスは、後者の「情報収集から面接の準備まですべて自分ひとりで行う必要のある」転職サイト型のサービスです。

 

確かにミイダスはダイレクトリクルーティングサービスなので、情報収集の手間自体はそれほどありません。

しかし、求人内容を見極めて自分に合うかどうかを判断したり、企業ごとに面接の準備を行ったり、すべてひとりで行うため、転職活動のハードルは高いと言わざるを得ません。

ひとりでの転職活動に不安がある方は、サポートの付きの転職エージェントを積極的に利用していくことを強く推奨します。

補足

 

ここまでのまとめ

ミイダスには、以下のような注意点があることが分かりました。

  1. 想定オファー年収が正確ではない
  2. オファー求人の「質」が低い
  3. 転職活動を1人で行うことになるので大変

「市場価値が分かる」という画期的な機能が強調されていますが、実際のところ機械的な評価が提示されるだけに過ぎないという側面もあります。

次の章からは、これらのミイダスの特徴と注意点を踏まえ、あなた自身がミイダスを使うべきかどうかを判断するポイントを紹介していきます。